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採用の落とし穴、面接でのコンプライアンスNG質問。

コンプライアンスNG質問

求人くん
「あなたのご出身はどちらですか?」

求人くん
「ご両親のご職業は何をされていますか?」

求人くん
「現在の社会情勢をどう感じていますか?」

求人くん
「結婚や出産後も仕事を続けますか?」

突然ですが、この4つの中で面接でしてはいけない質問はどれかわかりますか?

正解は、4つ全てコンプライアンスNG、してはいけない質問なのです。

普段の会話で、普通に話しているような内容で驚きますよね。

コンプライアンス違反と言えば、

  • 圧迫面接
  • 差別発言
  • 社内規範違反

などが思い浮かぶのですが、案外普通に会話として話題に上がりそうな内容もまた、コンプライアンス違反となりうる可能性があるのです。

そこで今回は、面接担当に任命されたあなたの手助けになれるように、面接でのコンプライアンスをまとめていきます。

目次

コンプライアンスとは

コンプライアンスは直訳すると法令遵守を意味します。

しかしそれだけではなく、企業が倫理観や公序良俗に従って公正・公平に業務を行うことも含まれています。

コンプライアンスには主に3つの要素があります。

法令

国会で制定された法律、政令、府令、省令などを含む、国民全体が従うべき規則の総称です。

また、地方自治体が制定する条例や規則も含まれます。

例えば、労働法や環境保護法などがこれに該当します。


就業規則

企業内部で従業員が守るべきルールや手順、マニュアルを指します。

例えば、勤務時間、休暇の取り方、職場での服装規定などが含まれます。

10人以上の従業員を持つ企業は、労働基準法に従ってこれらの規則を作成し、関連する政府機関に届け出る必要があります。


企業倫理・社会規範

法律には明確に定められていないが、企業が守るべき道徳的な基準や社会的な規範を指します。

これには情報の正確性を保つこと、ハラスメントをしないこと、ジェンダー平等を守ることなどが含まれます。

これらの規範は消費者やビジネスパートナーからの信頼を獲得するために重要です。


以上がコンプライアンスの概要となります。

次からは、具体的にNGな質問について見ていきましょう。

面接においてNGになる質問例

ここでは、してはいけない3つの質問と、注意すべき質問を紹介します。

"本籍"関連の質問

  • 「あなたの生まれと育ちはどこですか?」
  • 「ご両親の出身地はどこですか?」
  • 「ご兄弟はどちらにお住まいですか?」

以上のような、本籍や出身地に関する質問はしてはいけません。

その理由は、本籍や出身地は本人の能力・適正とは無関係だからです。

戸籍謄本を提出させることも違法となります。

"家族"関連の質問

  • 「あなたの実家の家業はありますか?」
  • 「ご両親のご職業は?」
  • 「あなたの家の家族構成は?」

以上のような家族や家族の職業、地位、収入に関する質問はしてはいけません

たとえ世間話として聞いていたとしても、家族構成などが選考結果に影響を与えるのは差別と考えられるためです。

こちらとしてはただの世間話のつもりでも、家族について聞かれた上で落とされたら、トラブルとなってしまう可能性があります。

"思想"関連の質問

  • 「信仰している宗教はありますか?」
  • 「新聞は何新聞を読んでいますか?」
  • 「〇〇国の戦争に関して、どのように考えていますか?」

以上の質問は、思想・信条・支持政党・宗教・人生観などに関する質問にあたるため、してはいけません。

それは、思想や信条の自由は憲法で保障されているため、面接でこのような質問をすることは基本的人権を侵すことにつながるためです。

注意すべき質問

  • 「結婚や出産後も仕事をつづけますか?」
  • 「健康診断で再検査になったことはありますか?」

男女雇用機会均等法に反する質問、https://wp.me/p8JfjJ-50D結婚や出産に関する質問もしてはいけません。

また、厚生労働省では雇い入れ時の健康診断にもとづいて応募者の採否を決定することを禁じています。

ただし、例えばドライバーなどの職種では、安全運転に支障をきたす症状がある場合、健康診断の結果が重視されることもあるので注意が必要です。

もしも面接でNG質問をしてしまったら

採用面接で仮に、NGとなる質問をしてしまったらどういうことになるのでしょうか?

影響は、個人レベルでは収まらず会社全体のイメージダウンになりかねません。

罰則やリスクをまとめました。

法律違反による罰則

職業安定法に違反すると、初めは労働局による行政指導や改善命令が出されます。

違反が繰り返される場合、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される可能性があります。

さらに、企業名が公表されることもあり、これにより企業の信用やイメージが損なわれる可能性が高いです。

求職者の個人情報の扱いには特に注意が必要です。

ネットでの炎上

SNSなどで、求職者に対する不適切な質問がインターネット上で晒され、企業に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

企業の幹部や担当者の一言が原因で、企業の評判が著しく低下し、それにより応募者数の減少や業績の悪化といった深刻な結果を招くこともあります。

そのため、採用選考時には特に細心の注意を払い、倫理的かつ法的に適切な対応を心掛けることが重要です。

まとめ

昨今の求人活動において、「コンプライアンスチェック」の重要性が高まっています。

コンプライアンスチェックとは、企業や団体が遵守すべき法令、規範、ガイドラインなどが実際に適切に遵守されているかを確認・評価するプロセスのことを指します。

採用活動をする際、面接に関わる人のコンプライアンスの希薄さから予期せぬ問題が発生する可能性があります。

その可能性をなくすために、コンプライアンスについての教育を行ってから面接を行うべきです。

学生は、SNSの使い方に長けています。

無用な炎上を避けるためには、やってはいけない質問を自社で定めておく、などの対応が必要になるでしょう。

具体例で何がダメな質問なのかを明記し、事前練習を行うことで面接官を正しく育成しましょう。

面接のコツなどの記事も併せてどうぞ。

https://freeq.work/tips/job-interview-way/

https://freeq.work/tips/points-interviewers-should1/

https://freeq.work/tips/points-interviewers-should2/

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