外国人採用を取り入れる？求人のイマ！

外国人労働者を採用する流れ

採用の流れは、以下の通りとなります。

1. 募集・外国人労働者が就労可能な職種かどうかの調査を行い、募集を開始します。自社ホームページやSNS、求人サイト、人材紹介会社などを活用します。
2. 書類選考・ 応募者の資格や就労ビザ取得可能性を確認するため、履歴書や成績証明書などの書類選考を行います。
3. 面接・応募者との面接で、学歴や資格、就労ビザに関する確認や、将来の帰国予定、家族構成についての情報を得ます。
4. 内定者の雇用条件書作成と面談・内定後に雇用条件書を作成し、面談で合意を取り付けます。必要に応じて、母国語や英語での翻訳も行います。
5. 就労ビザの申請・内定者の状況により異なるが、母国にいる場合は在留資格認定証明書を送り、ビザの申請手続きを行います。日本にいる場合も適切な手続きが必要です。
6. 自社の受け入れ体制を構築・研修やマニュアルの作成、受け入れ態勢の整備を行い、外国人労働者がスムーズに働けるように準備します。
7. 内定者の入国、入社手続き・住民登録やハローワークへの届出、所属（契約）機関に関する届出など、内定者の入国・入社に必要な手続きを行います。

これらの手続きを通して、外国人労働者をスムーズかつ合法的に採用します。

優秀な人に来てもらうには

優秀な外国人労働者であっても、条件や待遇が悪ければ働いてはくれません。以下のことに注意して、採用条件を考えてみて下さい。

◎十分な給与、給料の提示

• 優秀な外国人材を採用するには、適切で魅力的な給与を提示することが不可欠です。特に高度専門職を持つ人材は、スキルに見合った給与やポジションを求める傾向があります。調査によれば、外国人と日本人の同じ職種の比較では外国人材の平均月収が低いことが明らかになっています。不公平感が出ない給料を設定する必要があります。

◎英語など多言語への対応

• 外国人材の多様性に対応するために、英語などの多言語対応が重要です。日本語が難解な言語であるため、多言語対応を提供することで、求人のターゲットを広げ、高度なスキルを持つ外国人材とのコミュニケーションを円滑に進めることができます。多言語対応のツール導入や通訳サービスの利用、英語力強化などが具体的な施策として挙げられます。

外国人採用で受給できうる助成金

外国人を採用することで、助成金を受け取れる可能性があります。

受給資格を満たすことで助成されます。厚生労働省の提示する条件や手続きを確認してから申請するようにしましょう。

厚生労働省ホームページ・事業主の方のための雇用関係助成金

１：キャリアアップ助成金（諸手当制度共通化コース）

• 有期雇用労働者に正規の雇用労働者と同等の諸手当制度を設けた場合や、有期雇用労働者に対する「法定外の健康診断制度」を実施した場合に助成金が支給されます。

２：キャリアアップ助成金（正社員化コース）

• 有期雇用労働者等を正規雇用労働者等に転換したり、直接雇用した場合に支給される助成金です。ただし、帰国を前提とした外国人労働者は対象外となります。

３：時間外労働改善助成金（勤務間インターバルコース）

• 勤務間に一定以上の休息時間を確保して、労働者の生活時間や睡眠時間を守るために新規導入や適用範囲の拡大、時間延長の導入を行った企業が助成金を申請できます。

４：人材確保等支援助成金（外国人労働者就労環境整備助成コース）

• 文化や言語の違いを考慮した外国人労働者の労働環境整備や職場定着を支援する企業に対して、経費の一部を助成する助成金があります。

最後に

日本の高齢化社会により労働人口がどんどん減少する中、働ける人員確保の重要性が増しています。この問題に対処するため、外国人労働者の採用が注目されています。外国人採用は、企業の海外進出への一歩となり、多様な価値観による組織の活性化に寄与し、企業の発展に大きく寄与することが期待されています。

しかし外国人労働者を採用するには、異なる手続きが必要であり、内定から採用までに時間がかかる可能性があります。これに注意しながら、外国人労働者に対して自社をアピールし、採用活動を進めていきましょう。