皆さんは、最近よくビジネスで使われるようになったエフィカシーという用語をご存知でしょうか?
エフィカシーは個人のモチベーションや、仕事の成果に大きな影響を与えます。
今回は詳しく探究していきましょう。
エフィカシーとは何でしょう?
エフィカシーは心理学の概念で、自己効力感や自尊心を意味します。
ビジネスにおいては、非常に困難な状況においても積極的に取り組む意欲を指すそうです。
と言われても、なかなかピンときませんよね。
例えば、あなたは営業職で新しい顧客との関係構築に苦労していたとします。
しかし経験を積むことでコミュニケーションスキルが向上し、顧客との良好な関係を築くことができるようになります。
顧客と効果的にコミュニケーションを取り、良い関係を築けるという自信があなたの対人関係におけるエフィカシーということになります。
高いエフィカシーを持つ人は、「自分が役に立つことができる」「自分なら達成できる」と考え、逆に低いエフィカシーを持つ人は、「この問題を解決するのは無理だ」と考える傾向があります。
つまり、エフィカシーが高い人ほど仕事におけるモチベーションが高くビジネスの成功に直結します。
さまざまな分野で、心理マネジメントやメンタル強化の一環として注目されているエフィカシーを勉強していきましょう。
エフィカシーが高い人とは?
そもそもエフィカシーが高い人とはどのような人なのでしょうか?
エフィカシーが高い人の主な特徴は以下の4つです。
○ポジティブ
- エフィカシーが高い人は、ポジティブな考え方を持っています。前向きな思考や姿勢がエフィカシーに寄与し、難しい目標にもやりがいを見出し、前向きに取り組むことができます。
○成功体験が多い
- エフィカシーが高まるためには成功体験が重要です。高いエフィカシーを持つ人は、大小の成功体験が豊富であり、これが未知の課題にも前向きに挑戦する自信や姿勢を形成しています。
○責任感が強い
- 高いエフィカシーを持つ人は、目標や課題を達成する自信だけでなく、責任感や当事者意識も強い傾向があります。自分の行動が目標達成に欠かせないと認識し、責任を持って取り組みます。
○ストレスに強い
- エフィカシーが高い人は、難しい目標を達成するためにストレスを乗り越える強さを持っています。ストレスに対して耐性があり、困難な状況でも前向きな捉え方をし、挫折せずに取り組むことができます。
これらを高めれば、自ずと結果を出せるようになっていきます。
しかし、いったいどうやったらエフィカシーを上げることができるのでしょうか?
エフィカシーを高める方法
エフィカシーを高めるには、以下の5つの方法が考えられます。
1・小さな成功体験を積む
- 小さな目標を設定し、成功体験を積み重ねます。取り組みやすい簡単な課題を目標にたて、達成しその成果を確認することが重要です。
- 成功体験が積み重なることで、自信がつき少しずつ難しい目標にも取り組んでいけるようようになっていきます。
2・目標達成のプロセスをサポート、フィードバックする
- 社員との面談やミーティングを通じて、目標達成への不安や悩みを共有し、サポートします。
- 目標に向けた進捗状況や取り組みに対してフィードバックを提供し、改善点や強みを共有します。
- フィードバックを通じて、上司の評価を得られることで自分の成長を実感し、エフィカシーを高めることができます。
3・能動的(ポジティブ)な働きかけを行う
- 社員に対してポジティブな言葉かけや評価を行います。
- 成功体験や取り組みに対して積極的なフィードバックを提供し、達成感を共有することで信頼関係が生まれます。
- 信頼関係が有りポジティブな環境が整うと、社員は前向きな姿勢を保ちエフィカシーを高めやすくなります。
4・自己研鑽を促す
- 社員に対して、スキルアップや学習の機会を提供します。
- 資格取得や研修プログラムを通じて、自己研鑽を促進します。
- スキルや知識の向上は社員の自信につながり、成功体験を増やす一助となります。
5・見本となる人材を見つける
- エフィカシーが高い上司や先輩を見本にし、その行動や考え方を学びます。
- 成功体験を持つ人の経験を共有し、社員がそれを参考にできるようサポートします。
- モデルとなる人が存在することで、社員は自身の可能性を広げ、エフィカシーを高めていくことが期待されます。
これらのアプローチを組み合わせることで、個人や組織のエフィカシーを効果的に向上させることができます。
最後に
エフィカシーが高い人はポジティブであり、責任感が強く、成功体験が豊富でストレスに強いという特徴があります。
また、周りにも良い影響を与えていくためプラスの連鎖となり、引いては組織全体のエフィカシーが上がっていきます。
ビジネスの成功においては、プラスの連鎖を起こすための人材の育成に力を入れていくべきです。
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